金曜日, 5月 27, 2005

最近話題の国債はどういう仕組みなの?!

最近話題の国債はどういう仕組みなの会社はお金が必要なときは、社債(しゃさい)を発行します。それに対して国もお金が必要なときは、”国債(こくさい)”を発行してお金を集めようとします。国の財政は、基本的に我々国民の税金収入がほとんどですが、公共事業や公務員の人のお給料など、それ以外にも政策がたくさんありお金が足りなくなります。
国債とは、国がお金を必要なときに発行をして、一般的にお金を借りるときにその証拠として発行する証券のことを”債券(さいけん)”といいます。国が発行するものを”国債”といいます。ちなみに、会社が発行するものを”社債(しゃさい)といいます。発行が多いものに、税収入不足から赤字を埋めるために発行されるものを”赤字国債”、道路や橋(公共事業)を作成するために発行されるものを”建設国債”と呼ばれます。
話題の国債は、この国債を購入して利子をもらおうというもの。

▼国債の種類
1年以内:短期国債
2~4年:中期国債
5~10年:長期国債
10年以上:超長期国債
以上のような4種類の分類がされます。

日本が発行する国債は、10年ものの長期国債が大半を占めています。この低金利時代では、10年ものの長期国債の利回りはかなり魅力的です。しかし、中途解約では元本割れの可能性もありますので気を付けてください。
▼国債とゼロ金利政策の関係
国債は、大量に発行しすぎると、
・日本の借金が増加する。
・国債の価格が下がり、買ってもらうために国債の利回りが上がることにより銀行の貸し出し金利が上昇しお金の流動性が弱まる。
・利回りが上がり、日本の国債の人気が高くなり”円”が買われ、円高にすすんでしまう。
・円高に進むため、輸出関連の企業の株価が低迷してしまう。

▽国債の利回りが上がらないように日銀は政策をします。
国債の人気を下げないようにするには、供給より需要が増えればいいわけです。利回りが高くなければ人気はでません。しかし、国債より利回りのいい商品を少なくすれば国債の需要は増加するわけです。そこで、日銀がとった政策は、短期金融市場において金利がゼロになるようになりました。短期金融市場とは、銀行や生命保険会社などが中心となって期間が1年未満のお金の貸し借りをする市場のことです。日銀は、その短期金融市場に大量な金を入れて、金利がゼロでお金を借りられるような状況をつくりました。そうすると、短期金融市場で利ざやを稼いでいた生命保険会社などは困ってしまします。それで、保険会社は国債などで利益をだそうとします。これにより、ゼロ金利によって国債や株などへの需要を増やそうとしたのです。金利は、ゼロ以外にはありませんので、これ以上に日銀はどうすることもできません。机上の話では、これで景気がよくなるはずなんですがね・・・。

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